こんにちわ。
地下鉄吉野町駅近くのカラオケスナック「ミュージックパブキャビーヌ」店長の中島です。
一球入魂
夏の甲子園の決勝などで高校球児が9回裏2死満塁フルカウントで1点差で勝っているときの投手が投げる1球がまさにこれだろう。
フォアボールでも同点とピンチ、打たれても一緒。
ただし、その一球で仕留めれば優勝
そういったプレッシャーのかかる空気がヒリヒリとした正念場と言える場面
気持ちとしてはまさにそんな感じだ。
この一球入魂という言葉は、食事が載ったちゃぶ台を父親にひっくり返されたりするお姉さんが、電柱から泣きながら見守っていたり、幼少期から体の成長の妨げになるような養成ギブスをはめられた目に炎が灯る少年が投げる魔球が有名ないまでは児童虐待としか思えない某野球漫画で出てきたのが最初じゃなかろうか。
その球に込める想いと同じだった。
一食入魂
絞れども絞れども、我が体重楽にならず、じっと手を見る
「一握の砂」ならぬ、「一握の脂肪」という歌集を出してやろうかと思えてしまう。
まあ、炭水化物なるべく回避してるだけで絞っているとは言えないのだけれども。
だから、なるべく一食で毎日凌ぎ、夜食事しないで炭水化物カットが加われば、さすがにもう少しは絞れると思うのだよな。
そうなると、その食べる一食が重要で魂を込めて美味い物を食べなければ勿体ない。
だからこそ、一球入魂ならぬ一食入魂なのだ。
先日は相模原で仕事し、ランチを食べる時間ががなかったので夕食のみ
なんとか休肝日にしようと思ったが、6月にしては高すぎる気温に我慢が利かずビールを1本だけ飲んでしまった。
まあ、ビール一本なら休肝日と変わらないだろう。
折角の一食、何か満足できるものを食さねばと俺は本来降りる駅の横浜を通り過ぎ、関内駅に降り立った。
ここでがつんとした一食を望むのであれば、やはりトンカツ丸和のトンカツだよなと思い、店の前に移動。
ランチ時は並んでいない事なんてないのに、早めの夕飯の時間帯はランチと価格帯がワンコイン違うためかまったく並んでいなかった。
まあ味はまず大丈夫と店内に入り、ビールを頼んだ後、何にしようか物色していた。
トンカツか、ロースカツか、特上ロースカツか・・・
そもそもトンカツとロースカツの違いってなんだ?
聞くと、部位がちょっとだけ違うらしい。
じゃあ、特上とロースはどう違うのかと問うと、しどろもどろのバイトの娘に代わって大将が答えてくれた。
自分の目利きで通常のロースよりいい部位だと判断したものが特上ロースだそうだ。
なるほど、結構曖昧な判定だが、「あんたまさかプロを信じられないのかい?」という自信が溢れる発言だな。
ただ、「今日はもう特上は売り切れです」と早速選択肢の一つに斜線が引かれてしまった。
なのでロースの方をチョイス
やはり脂身も多く、美味いのだが、なんとなくだが、以前食べたときはトンカツの方が甘味を感じたのだよな。
すき焼きなどでもそうだけれども、上級の肉は脂が多すぎたりして、ちょっと過剰な場合がある。
当然、ロースカツも「うん、美味い」と納得の味だけれども、トンカツの方が良いと思うような年齢になってしまったのかもな、俺も。
ここの丸和のトンカツ屋の大将はたまに、個人的最強の魚居酒屋さん「ハナビシ」の大将に裏メニューカツサンドを持ってきたりしている。
俺もあの丸和のとんかつのカツサンド食べてみたいんだよな。
どう考えてもハナビシの大将が個別で注文しているくらいだから、通常よりはるかに美味いに決まっている。
まあそんなわけで月曜は丸和のトンカツで夕飯オンリー
そして本日、座間で仕事だった
座間まで行くんだからなんかいい飲食店ないかなと探していると、座間市にあるのに横浜食堂という昔ながらっぽい定食屋さんが悪くなさそうに見えた。
先週の金曜日に杉田で仕事をしたときに、「さかえや食堂」というちょっと汚い系の食堂が尋常じゃなく美味しかったので、こういう古い人気の食堂は侮れないと思い始めていたのだ。
検索の結果も上々の模様。
「名にしおう名店と見たり、いざかかってきませい」
ゲーム「信長の野望」の突撃戦の時のようなセリフが思わず口をつく
「名にし負う」と言えば、有名とか高名なという古語になるが、百人一首で出てくる「名にしおばは逢坂山のさねかづら人に知らでくるよしもがな」という歌のこの「名にし負う」とは意味が違う。
古文って結構難しい。
と完全に余談だけれども。
駅からも遠いし、せっかく来たからにはとサービスランチのライス無しとハンバーグ定食のランスなしの2品を頼むという暴挙に出た
そう、話が戻るが一食入魂なのだ。
今日という日に2食はいらない。
一食で完璧なる満足をと思ったら、夜食べないためにも多めのランチを摂ってその代わり魂を込めるかのように美食を求めるのだ。
そしたらサービスランチのライス無しなのにボリュームが凄い。
ユーリンチーみたいな感じだったが、これはこれで美味い。
これ600円なら安すぎじゃないかと思えた。
流石サービスランチと言うだけある。
そして口コミで見かけたハンバーグ
自家製で手ごね感のある少しいびつで大き目のハンバーグは、家庭的で大き目の玉ねぎが中に入っている。
なんだろう、経済的とか効率といった物を無視した、家族が家族のために作るハンバーグ
そんな温かみのある味で、これは純粋な味覚とかを無視したら、この世で存在する最も美味いハンバーグなのかもしれない。
営利主義というか、そういった儲けようとかがないんだよな。
健康で家庭の食卓ででてくるような料理を食べてほしいと言った感情が調味料として入っているかのようだった。
うん、ボリュームもあるし、いいお店なんじゃないだろうか。
他のメニューもちょっと気になり、ナポリタンとかトンテキも試してみたい。
ここは近隣に来たらリピートしよう。
料理の提供に時間がかかるのも、作り置き感とか手抜き感がなくて良かったし。
ただ、その分限られた時間の昼休みとかは難しいかもしれないが、記憶にとどめるには十分なお店だった
再訪を誓う店舗をもう一つ見つけた。
今日もいい食事だったんじゃなかろうか。
そんなことを思う。
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