マリアージュと言えば、フランス語で言う結婚だ
けれども、最近ではワインと食事との組み合わせを指すことが多い気がする。
漫画「神の雫」でも赤ワインと白ワインそれぞれ合う料理があり、その組み合わせが良い時にマリアージュと使われると表現され、この漫画がこの言葉をより使わせるようにしたんじゃないかと勝手に思っている。
お互いの良いところを引き出し合うので結婚という表現をしてるのだろう。
ただ、何もマリアージュは料理やワインに限った話ではないなと思わされた。
仕事も業界と業界のマリアージュってあるよなと。
先日そんなことを思わされた。
まあ、また三半規管に重大な疾患を抱えている俺としては真っすぐに歩けずに寄り道してしまうのだけれども、マリアージュする前には求愛の言葉が必要だ。
日本で有名な話で言えば夏目漱石が英語の「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳した。
個人的にはどう考えても絶対に伝わらないと思うんだが、言外の雰囲気とか前後の流れがすっぽ抜けており、俺がいきなり居酒屋から出てへらへらしながら言ったとしても「Ado」に「うっせーわ」と歌われるのが関の山だろう。
多分、「そうなんだ」って鵜呑みにして数々の男性の屍の山を築いてきた誤解を生む魔性の言葉なんじゃないかと思わされる。
また、古事記に出てくるイザナギとイザナミの話では、イザナギが妻のイザナミに求愛する言葉が有名だ。
「あなたの身体の足りないところと、私の身体で余っているところを合わせて国を作りましょう」だ。
補完し合うという意味では良さを引き出したり、不足を補ったりするわけだ。
これって仕事の世界の業界でもそうなんじゃないのと思えた。
飲食店とサラリーマンの営業の手法をマリアージュさせれば、他にない物が誕生するかもしれない。
そして、そのマリアージュができるのは両方の経験者だろうと思う。
まあ、先日撒いたチラシの結果を見て思わされた事なのだけれども。
12月2日に撒き終わって一週間
どうやら同業らしい女性客が2名来た。
どちらも夜の服装をしており、こちらを試すかのような雰囲気
でも多分、うちの店を試しても意味がないんだよな。
相手の方がハイレベルの接客だったとしても、それって多分結果にたいして影響を与えない。
先日も記載したが、飲食店が当たるかどうかはおそらく運の要素が強い。
余程突き抜けていなければそこまで差がつかないからだ。
10年間の飲食店の生存率が6%しかないって、もうこれは実力とか営業力とかそういうものではない。
20年もつお店に至っては0.3% 1000店に3つ
30年もつ店は0.02%だ 5000店に1つ
となると、うちの店33年もっているから、0.02%に入っているんだよな。
にしても、会社員であれば30年同じ会社に勤める人って0.02%以上はいると思うのだ。
飲食店は多分たまたま当たって、繁盛しブランド化してより生存率が上がっていくもの。
なので偶然が起きる可能性を増やすことが必要になってくる。
でも、これは飲食店の営業に限った話じゃなく生きていく上では全部同じだ。
ただ、もう一歩踏み込むと同業者が様子見に来て試しに来るってどういうことかと思ったのだ。
多分だが、女性宅にチラシが1枚入っていたくらいでは様子見に来たりしないだろう。
うちのチラシを見たその店の客同士の会話で気になって見に来ているんじゃないかと推測できる。
てことは、それなりに話題に上がっているという事は認知度は間違いなくあがっているわけで、チラシ配布の効果は思ったよりも大きいと感じたのだ。
飲食店ブログの方でもコメントを貰ったが、そもそも「スナック」のチラシ自体が珍しく、やっているところなんか俺のところくらい。
これってチラシのよる広告戦略としては俺の一人勝ちなわけであって、忘れられないように時折チラシを打っておけば記憶に残る見込み客の確保ができる。
そして、そもそも会社員の営業としてDM営業等をしてその意味を知っているし、会社関係の仕事でいいデザイナーを知っているし、相見積もりを取って価格を落とすことも、ネットで発注する事も会社員の俺からすれば当たり前の事でも、スナックの他のママたちはそのノウハウは持っていないと思うのだ。
仕事のマリアージュとしては会社員の仕事とスナックの仕事を合わせて近隣で俺にしかできない戦略を繰り返していけば偶然を手にできる可能性が飛躍的に上がると思う。
他と同じ土俵で戦ったら、他と同じ偶然を祈るだけになってしまう。
だからこそ、偶然が起きる可能性を少しでも高めて、それこそ人事を尽くして天命を待つだなと。
多分、他のスナックのママたちはチラシの費用対効果も割に合わないと思うだろうし、一撃で回収しようと思うと思うのだが、ブランドや認知度なんて目に見えない物の価値は目に見える物よりも基本的に高く、覚えられるという不可視な価値の高さを会社の仕事で俺は学ばされている。
土地も権利も特許も信用も全部不可視だが、目に見える物より平均的な価値が高い事が多い。
その不可視な価値をどう高めるか。
1度目の矢で駄目なら、2の矢だし、2の矢で駄目なら3の矢
なるべく忘れられない程度の間隔で広告を打ちたい。
何もしなければただのジリ貧
であれば、未来にいつか必ず無くなる資金を早めに使って可能性と広告費回収を前倒しにした方が生存率上がると思うんだよな。
放っておけばジリ貧と言う事は、ブレーキの壊れた加速し続けるトロッコに乗っているのと同じでいつか必ず壁に激突する未来が待っている。
であれば、先に延びる線路のレールを削り取って溶解し、そのレールでトロッコのブレーキを作った方がいい。
そして、今デザイナーにポケットティッシュのデザインを依頼している。
ブログもそれなりに効果あったのを確認したのもあるし、ポケットティッシュの良さは新聞折込でもポスティングでも接触できない客層に接触できる事だ。
投函禁止地域に住む見込み客にはどうやっても認知してもらう事ができない。
ポケットティッシュも印刷費込みで1000個で13000円位と安いし、駅前で道路使用許可を取って自分で配れば狙っている層に集中して配れる。
もうひとつ偶然を拾える可能性を増やせるわけだ。
希少性は、偶然の一人勝ちをもたらせる可能性が高まる。
最近ポケットティッシュを誰も配っていないし、ましてやチラシですら珍しい地元のスナックのポケットティッシュ
見込み客の記憶に刻むことができるのではないかと思うのだ。
温故知新ではないが、もう誰もやらなくなったことを改めてやるのであれば最初に始めた人とたいして変わらない。
繁華街の飲食店はポスティングが難しい気がするが、うちの飲食店のように立地が難しいからこそ打てる手もある。
見方次第だよな
同業者が1週間で2組もきた事で想像以上に効果があることを理解できた。
集客の結果になるかどうかはまだ先だが、ちょっと無理してでも忘れられない内にチラシとポケットティッシュで偶然の積み上げを狙いたい。
多分、2回目で記憶に残ってきたという人もいるし、継続してやればやるほど効果があがるんじゃないかな。
実際にチラシで来てくれて2回来てくれた方2組いるしな。
そんなわけで、本日はお店の超グルメなお客さんといつもおせちを購入している「花びし」さんでクラムチャウダー飲み会と、吉野町駅の近くの原価でお酒を出して言う角打ちの君嶋屋さんのワインとウィスキーを堪能してきた
刺しもシュウマイもクラムチャウダーも相変わらず堪らない。
グルメなお客さんが、もはやこれはクラムチャウダーではない別の料理と絶賛してくれていただけあって、本当に美味かった。
シュウマイも相変わらずで、お店にスタッフへのお土産でシュウマイを買っていくしかないなと思わされる。
でもって大将にお願いしようとしたら、崎陽軒の常務にうちより美味いと言わせたシュウマイ人は気過ぎて売り切れでお土産買えず。
スタッフに俺だけ最高に楽しんでごめんと思うものの、ないものは仕方ないよねと開き直っておいた。
美味い物を知る事も良い一日の積み重ねのためには必要だよな。
これも最期の時に納得するために納得集めだしな。
以前にゲームでネコ集めってアプリのゲームがあったらしいが、一緒だよ。
コレクターなんだよな、皆。
俺は毎日を楽しい日々を確定させる、「日々楽しいコレクター」であり、最期の時に納得を誰よりも多くコレクションしたいと思っている。
そんなわけで、これよりお店に向かうけど、どうかな
チラシの新規さんがいるといいのだけれども。
そして、実際にお店に来たら新規の同い年の方がいて一安心
来週もチラシの効果がある事を願いたい
神は自ら助くる者を助くと言う
俺は誰よりも最後まで抗いたい
しぶとさとメンタルの強さだけが凡人なりの俺の強味
結果が変わるまで、開かずの扉をノックし続けよう
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