ナミ?ナミじゃないか?
思わず、俺は声をあげた。
邂逅と呼んでもおかしくはない極めて薄い確率の偶然に俺は運命的な物を感じる
思えば、親父が他界した時もそうだった
まるで、はじめからそうなると言う答えが決まっていたかのように偶然の連続が必然のように起きた
一つでも歯車が噛み合わなかったらまだ、親父は生きていたかもしれない
未来の結果は自分次第で変えることができると今でも、いや生き続ける限りは信じてはいるけれども、あの時ばかりは言い古された陳腐な言い回しではあるけれども、運命と言う言葉が脳裏から離れなかった
それくらい、すべてがその必然が起きるようにお膳立てされていたかのように、偶然が偶然ではなかったかのように起きたんだよな。
そして、この今の偶然も果たして本当に偶然なんだろうか?
もしかしたら、必然なのかもしれない
お笑い芸人どぶろっくのネタ
♪もしかしてだけれども、もしかしてだけれども♪
ではないが、もしかしたらこれも偶然を装った必然なのかもしれないのだよな
そんな、小説のような出来事に高揚してくる
何かが起きるかもしれない
年末によく感じる、実際はいつもの日常の連続の延長線でしかないのだけれども、慌しさによる非日常感とでも言おうか。
そんな、セピア色になりかねない何も変わらぬ日々に絵の具が落とされようとしている
それこそ明治維新のような激動への期待感
それを感じた俺の心臓は激しく脈打ちはじめた
なあ、ナミなんだろ?
俺は再度声をあげた
つもりだった
でも、実際に出た声は、「なあ、難民なんだろ?」
だった
本日は土日月の三連休が横浜パシフィコで会社の展示会で仕事だったため、三連勤の代休で休み
年末年始の連休明けにいきなり6連勤とか堪んないよなと背筋をゾクゾクさせながら、毎回当たり前のように展示会の責任者にさせられるんだけど、仕方がない事なんだけど、当事者にならず、人が勝手に手配したやつとかだと皆やる気ないよなーとか思いながらこなしてきた。
その代わりの休みをフルに活用しようと、店のチラシと配布用ポケットティッシュを発注手配し、新しく始める事の名刺とポスターをセッティングし、携帯と腕時計を修理に出してきた。
夕方くらいになったので、フリーな時くらい美味い物食べなきゃならないよなといつもおせちを買ってるハナビシの大将のところに抜け駆けで、敵は本能寺にありとお腹をグーグー法螺貝を鳴らすように音を立て奇襲をかけに向かったら、本日貸切パーティーとの事で返り討ち
ならばと返す刀で焼き鳥さいとうに電話したら、本日最速で20時ですとの伏兵にあって退却
グルメ難民になってしまった
約束の地カナンはどこだと、難民のまま天に召されたモーゼとかイスラエル人みたいなっていた。
致し方ないので、コスパ重視と関内駅前の焼き鳥秋吉で豪遊
豪遊しても、大したことないんだけど、100円ショップで左の棚から右の棚まで全部くださる?
みたいな勘違いマダムのような豪遊をしてやった。
まあ、秋吉俺好みの味だし、このコストなら満足できる
ネギマと若鶏がいいね
ネギマは世界を平和にすると思うんだよな。
そんなわけで、18時にしてベロンベロン
今日も世界の誰よりも俺の方が楽しく生きてるんじゃないか?とご満悦してる
昨日も20時から高田馬場で商談して、多分契約仕留めた歯科医師に楽しそうで羨ましいとか言われたしな。
確かに楽しいけど、安全が約束され、普通に生きれるのはあなたの方ですぜ?とは思ったけど。
まあ、安定だけじゃ面白いとは限らないしな。
面白さは1度しかない限られた時間の中で最優先事項なんじゃないかとたまに思わされたりする
人間は複雑で普通の動物の生きる目的の種の保存とその継続だけじゃ満足できないからな。
自分と言う個としての生きてて楽しいという満足も必要だから、求めるものが普通の野生動物の2倍
だから、全部手にする事が難しくなる
二分の一よりも薄い確率でしか手に入らない物を両方手にしなきゃならないんだから、そりゃそうだよな。
俺は個の満足を手にしてる分、リーチをかけてはいるけれども、もう一方を手にする事で、今手にあるものが失われるかも知れない
ベロンベロンだと余計な事も書いちゃうよね。
酔っ払うと、難民になってるのはグルメだけじゃないかもしんない。
まあ秋吉の焼き鳥が美味かったからオールオッケーかな
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