タナトスの足音

営業マン飯2023年
ご挨拶

こんにちわ、地下鉄吉野町駅最寄りのカラオケBARキャビーヌの中島です。

 

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リメンバーパールハーバーだな

直訳すると、「真珠湾を思い出せ」だが、「真珠湾を忘れるな」と言う和訳の方がしっくりくる。

第2次世界大戦のきっかけとなった日本軍の真珠湾奇襲攻撃の後、アメリカ兵の合言葉と言ってもいい。

「ゆめゆめ忘れるなよ?」

そう言われた気がした事があった。

交わされた約束の履行前、約束したときに念を押された時のセリフ

日本昔話で言えば、「猿婿入り」の話だろうか。

昔話で主人公となるおじいさんが田畑で草むしりをしていると重作業のため、「誰かこの草むしりをしてくれたら娘を一人嫁にやってもいいのに」と独り言を言うと、それを聞いた猿が草むしりをしてしまう。

猿は「約束を忘れるなよ」と念を押して山に帰っていくのだが、おじいさんの3人の娘のうち、2人は拒否するが、末娘は承諾する。

そして、猿が嫁を貰いにやってくると、娘はついていきながら、猿に色々願いを言い、最後は機転で猿に臼を背負わせたまま川に転落させるというなかなかエゴを感じる昔話だ。

平山夢明のホラー本の話で言えば、この話だろうなと思う話がある。

ある時、経済力もなく、勉強もできなかった少年が中学校を卒業を前にして、高嶺の花である富裕層の女子生徒に恋をする。

進路相談会でその娘はトップ校の進学校に行くことを知る。

それを知ったときに少年はその学力もなく、実家に経済力もない事を嘆き、自分はあの娘と2度と同じ世界に生きることはできないのだと打ちのめされる。

ある時、少年は自宅の付近に寂れた神を祭った石碑を見つける。

経済力の関係でお供え物も用意できない少年は、その石碑に自分には何も捧げる物がないからと言って自らの小便を毎日かけながら願掛けをする。

「そんなに長く生きれなくてもいいので、頭を良くしてください。憧れの女子生徒と同じ学校に行きたいです」と。

ある日の夜、少年は仁王のような憤怒の顔をした鬼に胴体から離れた自分の頭を踏まれて、その鬼を見上げている夢を見た。

それから、急に物事がすべてクリアに見えて聞こえるようになり、何でも理解できるようになった。

そして、めきめきと学力を伸ばし、憧れの女子生徒と共にトップ校に入学した。

だから、青年になった彼は言う。

「僕は長く生きれないのです」と。

何か月かに一度、定期的に仁王のような憤怒の顔をした鬼に胴体から離れた自分の頭を踏まれて、その鬼を見上げている夢を見るそうだ。

きっと、「忘れるなよ?」という事なんだと思いますという言葉で終わったホラー話。

それと同じだなと思ったのだ。

何の話か?

タナトスが足音を立てて近づいてきているんだなと思わされた話だ。

タナトスと言えばギリシャ神話の死を司る神だ。

以前の俺は人の死とは完全に無縁だったのだけれども、最近知っている人が亡くなる事が増えてきた。

「忘れるなよ?」とタナトスに言われているんだなと思ったのだ。

いくら今までは死とは無縁だったとはいいえ、歴史上死を回避できた人間は存在しない。

俺もいずれその時が来るが、それを感じないような日々を楽しく生かさせてもらっているので、警告なのかもしれないなと思ったのだ。

40年も生きているのでお前の順番も永遠を感じさせるほど遠い未来の事ではないぞと。

それを決して忘れるなよ?と

この日の朝の話だが、訃報が届いた。

ちょうど一年前、俺から商品を買ってくれた歯科医師の先生。

年齢は40歳くらいでクレバーな先生だった

商品も俺自身も気に入ってもらえ、どんどん紹介していきますねと言ってくれていた。

少しずつ患者も増えてきて、これからという矢先の事。

丁度俺が訪問した翌週に交通事故に合ってしまい、思わしくはないと聞いていたが、今朝方息を引き取ったという連絡だった。

あんな若い先生でも何があるか分からない。

人の運命という物を感じさせられる。

今年は知っている人間がやたら死ぬのだよな。

生まれて初めて行ったBARのバーテンダーもそうだけれども。

そうやって忘れていた「死」を俺に思い出せと言っているのかもしれない。

そう、人はいつか必ず死ぬんだから、その時に自分で納得できるかどうか。

だから、無駄な事なんかやっている暇、本当はないんだよな。

日々の面白さの積み重ねが、最期の時に納得となると思うのだから。

忍耐の積み重ねをしていても、最期の瞬間に受け入れられる気がしない。

だからこそ、リスクでもいいから納得を求めようと思ってしまうんだよな。

俺に守る物がないからかもしれないが。

まあ山師的な感覚は捨てられないし、仕事で行った先生に家庭をまったく感じさせないとか言われたいしな。

そうかなあと自分では分からなかったけれども。

まあ、そんなわけで日々の最期の瞬間の「納得集め」のために先日新宿3丁目の「老舗割烹中嶋」にランチに行ってきた。

和食なんで魚だろうと思っていたが、おあつらえ向きにランチは鰯料理オンリー

鰯の刺身と、鰯のフライと鰯の柳川鍋と鰯の煮魚をライス無しでチョイス。

緑茶杯とかはなかったので「たまにはいいか」とビールを注文

糖質っちゃ糖質だけど、久しぶりに自分にご褒美

夜の価格だと一人2万円くらいらしいが、ランチタイムは割安でお酒頼んでも5千円以内で収まった。

鰯の刺身がなめろうのような胡麻が効いていて、美味しい。

鰯の煮物とフライも美味しかったけれども、柳川鍋がここは絶品だな。

頼むならランチで鰯の刺身定食と単品の柳川鍋を頼むといいと思う。

コスト的に夜に行く気はしないが、昼間の鰯ならこれもリピートしたい。

そして、夜は必ず行くと約束した新宿のBARへ

グレイグースのスレッジハンマーを振ってもらった。

ただ、二日酒抜いたらやたら弱くなっていて、たいして飲んでいないのにべろんべろん。

ただ酒抜いた方が痩せる気がするんだよなあ。

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