牧柵の対価

思う事
ご挨拶

こんにちわ、地下鉄吉野町駅最寄りのカラオケBARキャビーヌの中島です。

 

著書

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ふと表題のタイトルが思い浮かんだ。

牧柵と言えば、家畜を囲っている柵の事であるが、自由を求めた家畜は牧柵を飛び越え、その対価としてリスクを手に取る事になる。

概ね、牧柵の内側に居れば守られている事も知らずに自由に憧れを抱いたりするものだ。

人間、当たり前になってしまうとそれに対して当然意識が働き、実際の本当の世界と自分の当たり前の乖離に愕然としたりするものだ。

会社員はその典型で、毎月決まった金額の給与が与えられる事が当たり前だと思っているが、でもそれ会社に守られているだけで、実際に自力でそれを手にしようとしたら結構大変だ。

飲食店のオーナーをやっていると、本当に守られていない牧柵の外で生きていくのって大変だなと思うものな。

自由の対価はかなり高価で、牧柵を乗り越えた時にお支払いする通行料と同じだ。

いや、正直2024年になってから何が起きたというくらい、周辺の飲食店がバタバタと潰れている。

お客さんという存在が絶滅した世界に迷い込んでしまったのではないかと疑うレベルだ。

吉野町駅前の「もつしげ」の本店が4月8日で閉店し、吉野町の交差点を磯子方面に向かうところにあった大繁盛店の「八起」も3月31日にその看板を下ろした。

それぞれ繁盛店で人がにぎわっており、閉店する理由がまるで分からないのだけれども、それだけ飲食店が厳しい状況という事

まるで食えないのだろう。

取引先のカラオケ屋の話を聞いても、今までにないペースでカラオケスナックが姿を消していっているらしい。

うちの店も俺がサラリーマンでなければとっくに姿を消しているしな。

俺がサラリーマンであるからこそやっていけるが、これで食おうと思ったら2か月で破綻してもおかしくない。

それくらい飲食店は厳しい。

しかも、うちはフードロスがない形態でやっており、もっとも潰れないと言われているこの業態でもこの現状

本当に0から素人が飲食店経営をしようとするなんて狂気の沙汰だと思えてしまう。

やってみて当事者になれば分かるのだけれども、お客さんってどこのいるの?とツチノコを探すかのような幻の存在だと気づかされる。

純血の日本のオオサンショウウオとか天然記念物レベルに見つからない。

そして、会社員と一緒でお客さんにも見えない定年がある。

それが60歳くらいで、60歳過ぎると経済力の問題で夜で歩ける力がなくなっていくのだよな。

少子高齢化の人口減のこの世界で若いお客さんを捕まえるというのは相当に難しい。

だからこそ、営業マンとしてのスキルで色々やってみるのだけれども、それでも他に差をつけてもなかなか難しいものなのだ。

だが、学びは多大だし、まだやれる事全部やったかと問われればまるでそんな事はない。

これだけ他のお店が閉店しているって事は他のお店もかなり大変で、生き残ってさえすればチャンスは無限大。

そんなわけで、周りがなくなっていくことで行きつけの店を失った幻の「お客さん」を得るために今年もチラシを撒くことにした。

4月は引っ越しの時期とも重なり、地域の人の入れ替えがある時期

そしてこれだけ周囲が無くなっている店が増えたのなら、そこにいたお客さんを取り込む機会も多いとも考えられる。

待つも大事だが、ただ待っているだけでは何も考えていないのと同じだ、。

そんなわけで4月17日の木曜日からチラシを撒く手配を取った。

日本の連休で、どこにも行かない層を狙いたいのもある。

それにしても、そろそろ5年目の営業にと突入する。

この4年間本当にいろんなことがあったけれども、感謝レベルで学ぶことばかり。

新たな学びのためにもお店のLINEも作ったし、次の一手を打ちたい。

そんな中、スタッフで知り合いの居酒屋のお手伝いを始めた方がるんだが、聞いた瞬間、その居酒屋さん1年もたないだろうなと思ったのだ。

というのも、経営者がバリバリのサラリーマンで脱サラしていきなり居酒屋を駅前で始めたらしい。

そして料理も友人達に進められた3品くらいで乗せられて出店したとのこと。

新築の店らしいんだが、いやコスト的に無理だよ。

その経営者の方がとんでもなく魅力的なら分からなくもないけれども、ただの50歳過ぎたサラリーマンが自由を求めて牧柵を飛び越えてしまっただけにしか聞こえない。

すぐにヒグマに「ガオガオ」されてしまう。

居酒屋はフードロスもあるし、駅前という事は家賃や光熱費、スタッフへの給与、保険とランニングのコストが盛りだくさん。

冷蔵庫や製氷機にテーブルと椅子に内外装とイニシャルコストも堪らないはず

どうやって集客するかの算段もついてなかったり、リピート客を捕まえるための戦略も無ければ無理過ぎて、何が駄目だったのか分からないくらい酷い目に合うと思うのだ。

コストの回収ができたら奇跡レベルの話だ。

むしろ、自分の生活費を持ち出しで済むくらいなら相当ラッキーで可能性がある。

友人達も最初の一月くらいは来てくれるかもしれないが、最初からお客さんとしてアテにしてはいけないし、ノーゲスの日々をどれだけ耐えられるんだろうな。

その後をスタッフに聞いてみたいけれども、俺が思うに飲食店として生き残っていくのにやっていくためにはイニシャルコストもそうだけれども、ランニングコストを落とせないとまず難しい。

場所が悪くても、持ち物件だったらどうにでもなる。

借りた店舗をどうにかしようとすると途端に難易度が20倍くらい上がる。

だからやりたいなら戸建てを元々持っていて、年金のようなインカムがあり、人件費もかからずというシチュエーションで広告も何かのコミュニティに属して徐々にとかじゃないとキツイと思うんだよな。

ロスの出ないお酒のみとかいかにロスを減らすかという部分が重要になってくるし。

まあ、そんなわけでこれを更新したのは4月17日の水曜日からにしているが配布が4月18日の木曜日から。

過去の学んだ経験でチラシの配布後はブログを見てくれる人が結構いるので、ちょっと更新を頑張っていこうと思っている。

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