8度目のチェロキーステーキ

営業マン飯2022年
ご挨拶

こんにちわ、地下鉄吉野町駅最寄りのカラオケBARキャビーヌの中島です。

 

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こんにちわ。

地下鉄吉野町駅近くのカラオケスナック「ミュージックパブキャビーヌ」店長の中島です。

漢字はすごい

そう思わされることがある。

本当に一体誰が作ったんだろうと疑問に思うくらい本質的な完成度が高いなと思うのだ。

何度も記載しているが、儲けるという漢字は信じる者と書く

そして運という言葉は運ぶと書く。

つまり、儲ける人というのは何かを信じ続けた者、つまり信じ続けた人であり、運というのは運ぶのだから移動した人に訪れる物なのだ。

言い換えれば、巣籠や引きこもりの何も動かない人には運が訪れない。

単調に記載しているようで本質を突いているのが漢字だと思うのだよな。

そして同様に食

これは人に良いと書く

人に良いと書いて食なんだから、食事って疎かにしたらいけないんじゃないかと思うのだ。

人の良い物を雑にしたらそりゃよくない結果になる。

だからこそ、美味い物を食べるべきだと俺は思う。

実際に泣けるほど美味い物を食べた時は生への執着が増し、モチベーションが上がる。

何かを為して、再度これを食せねばと。

独断と偏見かもしれないが、毎日100円ショップの菓子パンばかり食べていたら、とてもそんな気にはならないと思うのだ。

だからこそ、俺は人により良いと思われる美味い物を探し求める食の求道者となる。

本日は久しぶりの完全休日

俺は自由だった。

そう、毎日の当たり前の自由は希少価値を損なわせるが、拘束された中に訪れる自由

そんな稀有な時間は宝石のように自由という文字を輝いて見せる

何をしてくれようか。

このまま布団にくるまっていてもいいし、出かけてもいい。

すべての選択権は俺にある。

何人たりとも俺の選択を止めることはできないのだ。

まずは・・・・

ひとまず美味い物を喰おう

そう思い、ジーパンにポロシャツと言った物凄くラフな格好で俺は家のドアを開けた。

準備中、そんな看板がかかっているかのような夏に備えている穏やかな日差しが気持ちがいい。

俺にはラッキーしか起きないと強く決めた事に、世界が否定しきれず、合わせているかのように祝福されたような黄金の陽の光の中、俺は何度か行っている洋食屋Feliceに向かう事にした。

ここで適当にライス無しの洋食を何品か頼んで、そいつをつまみにまずはハイネケンをだらだら飲んで、どうしたいかをその時の自分の気分に問おう

そんな事を思っていた。

ところが・・・・

美味い物を食すべきと考えるのは俺だけじゃないらしく、店の扉を開けると満席で難しいと言われてしまった・・・

仕方がないので次の美味い物。

この時、選択肢は3つだった。

一つはいつものステーキ屋でステーキとハンバーグと別のつまみと酒

もう一つがデニーズで飲みながらいろんなつまみ

そして最後がもつしげで99円メガハイボールを飲みながら。炙りレバーをレバ刺しにしてごま油と塩で楽しむ

まあ、だらだら飲むならもつしげだなと思って検索すると、日曜日営業はまさかの15時から

これは駄目だ。

俺は今すぐナウ自由権を行使したいんだ。

でデニーズかステーキ屋の2択になったが・・・・

デニーズは価格の割にはクオリティが普通なんだよな。

果たして人に良い物の食のクオリティが高いと言えるだろうか。

美味いけど、感動はしない

だったら、自分が少なくともステーキならNo1だと思う店に行くべきなんじゃないだろうか。

そう思い、いつもの大衆ステーキチェロキーへ

頼んだのはチェロキーセットでステーキを100g増しでリブステーキ300gとハンバーグ200gにサラダをつけてビール

勿論、ハンバーグはオニオンソースでステーキはバターを丹念に塗ったツバメソース

ひひひひ

これから体験する味を想像するだけで、山道に迷った坊主を深夜に泊めた山姥のような笑みが零れる。

三枚のお札をもっていない坊主であることはもちろんもう確認済みだ。

美味いんだろうな、いや絶対美味いよな

これから訪れる至福の瞬間を俺はただ待っていた。

巨人の菅野のようににやけていたと思う。

漫画東京リベンジャーズで言えば、スマイリーという綽名をつけられていただろう。

そして、まずはやってくるビールとサラダ。

キンキンに冷やしてちょっと汗をかいたビールグラスにごくりと喉が鳴る。

俺はナイシトールと共に一気にその黄金の液体を体内に取り込んだ。

くぅぅ~

漫画エヴァンゲリオンのミサトさんの自宅みたいになる。

そして濃厚なドレッシングのサラダもビールのつまみになる。

映画ラストサムライの渡辺謙演じる勝元の最期ようにパーフェクトだった。

その完璧さを堪能していると、ジュージューと咆哮を上げながら初号機、じゃないステーキがやってきた。

暴走しそうなのはこちらの食欲だ

そんなフレーズを頭に浮かべながら、俺は溶けたバニラアイスみたいになったバターを焼けた肉に押し付ける。

今の俺の職を問われたら、迷わずバター塗り職人だよと答えるだろう。

それくらい、一人メイド喫茶のように美味しくなーれとバターを漏れなく塗りたくった。

世界をバター色に染め上げてやる。

鉄板の中の狭い世界を俺は自由にバター1色の世界へと変えた。

まるで神になったかのようだった。

鉄板の中の創造主

冷静な俺が、狭すぎる世界だろうと脳内で呟くが、小島よしおよりもそんなの関係ねぇとメインの主観が反論する

塗れば塗るほど美味くなる。

そんな都市伝説を愚直に信じているかのようにバターを丁寧に何度も上塗りした。

そしてかけるツバメソース

鉄板の熱気でツバメソースが滴ると、サウナのロウリューのように水蒸気が一気に上がる。

プロのサウナーよりも整った!!

そう思った俺はナイフをステーキに一閃させた。

そのまま江戸時代の十手持ちのようにフォークで切り離された肉を取り押さえる。

御用だ、御用だと頭の中で声が聞こえるが、そのまま口に運ぶ

うん、相変わらず美味い

これだよ、これ

洋食も良かったかもしれないが、このリブステーキをビールで流し込めるって最高じゃない

俺が、このステーキにナイトの称号「サー(Sir)」を与えたくなる

サーロインステーキの語源だけれども。

そんなわけで、ステーキ酒もいいね。

14時くらいでもうべろんべろんだけれども、これだけで今日が良い一日だったと言える。

今度夜に行こうかな、ステーキ飲み・・・

そう思えたくらい美味しかった。

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