押し出し合う舞台の上で

営業マン飯2021年
ご挨拶

こんにちわ、地下鉄吉野町駅最寄りのカラオケBARキャビーヌの中島です。

 

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どぶろっくの農夫と神様のコントを思い出す。

病に倒れた母を助けたい貧しい農夫と、その願いを叶えに降臨した神とのやりとりを演じたもので、スマップが解散した後にダウンタウンの年末の笑ってはいけないで稲垣吾郎がやっていたな

その内容はといえば、農夫が危篤の母をそっちのけで、母を回復させる薬ではなく、「大きなイチモツをください」と自らのイチモツの膨張を望むものであった。

その直球かつ強烈なド下ネタと、神をも呆れ果てさせるゴリ押しっぷりが人気を泊したネタだ。

でも多分、普通の舞台の上から落下した方々が望んでいるのはそうじゃないだろうな。

麻雀漫画の「アカギ」の冒頭のフレーズがなかなかインパクトがあり、それも連想してしまった。

俺が望んだ物

それは変化だった。

でも多分、彼らが求めているのは変化でもなく人が聞き惚れるような「歌声」なんだろうな。

この国は逸脱を許さない。

そして、それはすべてにおいてだ。

皆が皆、それこそかつて存在したジュリアナ東京のお立ち台の上で一糸乱れぬ盆踊りを相互監視しながら踊っている。

そのテンポに合わない者、いわゆる「普通を演じきれなかった者」は強制的に舞台から尻相撲のように押し出され、落下させられる。

一度退場させられてしまうと2度と舞台には上がれない。

先日の事だった。

うちのお店のお客さんで誰が聞いても音痴と言わざるを得ないお客さんが二人存在している。

そしてこの二人とも、共通しているのが絶対に平日のお客さんがいない時しかこないのだ。

歌が下手なのに歌を歌うのが好き

海洋生物が陸に憧れる物語があった気がするが、矛盾と言うか陸に上がれば死んでしまうのに陸に上がりたいと思う気持ち

映画の「シザーハンズ」とも似ている、人に近づきたいのに近づくとハサミで傷を負わせてしまう。

それと同じだなと思ったのだ。

週末を避けるのは週末は他のお客さんが多く、他のお客さんがいると過去にその普通ではない歌声で数々のトラブルに見舞われてきたんだろうなと思わされる。

そして、悪いことをしているわけでもなんでもないのに嫌われてしまうんだよな。

歌が普通ではないというだけで。

そして、そういう方に限って過去に遊び慣れていたわけではないし、年齢的な懐事情でうちの店に来るのが月に1度か2度の渾身の1回なんだよな

渾身の1回だからこそ楽しみたい。

店選びも相当慎重になっていると思うのだ。

ただ、その方が来ると場が白けてしまう。

渾身の1回を楽しんでもらいたいと思う反面、店側の都合だと空気感が悪くなるのでありがたくない。

でもお客さん同士は自由なので音痴な歌を我慢する必要性がないんだよな。

カウンターの内側であれば仕事なので気にもならないが。

でも、そういった許容をカウンターの外側に求めるのは間違っているし、店の都合と先の売り上げを考えるとなるべく楽しまないでいただくというかフェードアウトしていただく方向に持って行かざるを得ない。

でも、そのお客さん側からしたら、折角の渾身の1回の楽しみにそんな思いしたくないよな。

これってまんまシザーハンズだなと思えてしまう。

何も悪くないのに、周りやお店側の都合によりお金払っているのに不快な思いをする可能性がある。

その人達も周囲に忖度できればいいのだろうけれども、それをしたくないんだもんな。

結局、仕方がないという結論になってしまうんだけど、悪い事でもなんでもない好きな事を自由にできないというのもキツイ話だ。

でもこれも懐事情に余裕があれば、そもそも渾身の1回ではないので周囲にも気が配れたりするようになるんだろうけれども。

他のお客さんが不快になってしまうようだと、いくら悪くない事でも容認するわけにはいかなくなるし。

なんだかモヤッとする話だなと思わされたのだ。

でもこれって最終的には懐に余裕がないことが悪なわけで、そういう結果が確定してしまう前に結果を変えなければならない。

サラリーマンしかしていない俺もそうなる可能性は十分に考えられるのだから、結果が確定していない今のうちに結果が変わるようにしておかなければならないよな。

でも自分がそういう月に一度の渾身の1回の飲みをする立場になった場合どうするか?

どう考えてもスマホがライフラインだし、スマホでインターネット経由の何らかの原価0のインカムゲインを作成する方法を探さざるを得なくなるだろうな。

まあ、そんなことを思いながらも、先日はうちの店のお客さんで懐事情が豊かなお客さんに飲みに連れて行ってもらった。

横浜で有名なBARは2つあるが、1つはスリーマティーニ

もう一つはカサブランカだ。

そのカサブランカで10年修行して独立したカサブランカの系列と言ってもいい片野酒類販売というオーセンティックBARへ

個人的に神奈川県で一番美味いと思っている「焼き鳥さいとう」の2階

ウィスキーがメインのようで、ちょっと珍しいライ麦のウィスキーとウッドフォードなんかを飲んだ。

雰囲気は落ち着いていていいが、20時過ぎだったのにお客さんは俺とうちのお客さんだけ。

12月だというのにBARも厳しいな。

他のBARも厳しいとよく聞くしな。

そりゃうちの店も厳しくても仕方がないと思うものの、仕方がないで何もしないのは違うのでポケットティッシュを早めに作って配りたいと思っている。

その後、関内のちょっと高級店に2軒ハシゴで連れて行ってもらったが、1時間から90分のワンセットでボトル入れないでも一人1万円

スタッフの年齢層を見る限りはスナック寄りなんだけれども、なかなかの強気な価格設定。

そして、忘年会シーズンなのかこの価格帯でBARとは異なり、どちらも満席

場所代もあるんだろうけれども、これで満席になるんだな。

スタッフの客対応もその価格帯でも、普段俺が行く店と違いがまったく分からなかった。

むしろ、違いなんかないんじゃないかレベル。

逆に、スタッフ達のストレス耐性が強いのかなと思ったのだ。

価格は高いのに、接客にそれほど差を感じないのは高い分、面倒くさい客の扱いも同じように丁寧ということだけなのかもしれない。

逆に言えばプロの酔っ払いが飲みに行けば、安い店でも高級店と同じ接客を引き出せるということなんじゃないだろうか。

つまり酔っ払いとしての自分磨きによってはどの店でも高級店にできる。

それってスキルだよなとかふと思ってしまった。

勉強になったし、違いなんかほとんどないなと再認識できた。

てことはやはり偶然が起きる回数を増やすことだけだよな。

一応、昨日はチラシの問い合わせあったけれども定休日だったし。

見込み客との接点をどう増やすかだよな。

でもって今日は会社に出社、どうしてもホエーカレーが食べたくなり、相模原のカキソバに引き続き、また炭水化物を食べてしまった・・・

でもこのアットンという店のボリューミーなカレー美味いんだよね。

また明日からきっちり絞らないとなあ・・・

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