切りかけのオベリスク
そんな単語が脳内に浮かんだ。
「未完成のオベリスク」とも呼ばれるそれは、エジプトアスワンにある古代エジプト時代の北採石場に残された加工途中の巨大なオベリスクのことだ。
そもそもオベリスクとは、古代エジプトで製作され、神殿などに立てられた記念碑の一種でいわゆる巨石に文字を掘ったりして作る石碑というやつだ。
ほとんどが高く長い直立の石の柱であり、この切りかけのオベリスクは長さ42Mで重さが1200トンとされている。
切り出したとしてどうやって運ぶんだというのもあるが、この巨石にはひびが入ってしまったため、途中で切り出すのをやめたようなのだ。
当時としてはこれ以上無駄な物なんて存在しなかったと思うのだが、今では有名な観光地になっている。
そう考えると、無意味な物なんて存在しないのかもしれない。
そんなことを思わされることがあった。
やはり、行動が最短の経験と学習と思考をもたらせる。
2日前だったと思う。
俺は思い付きでハーパー12年を3本仕込んだ。
どれもメルカリで購入したんだが、1人1370件近い取引実績があってオール高評価だった方がいた。
自宅保管の未開栓だが、長期間自宅保管のため味は保証できないと記載されていた。
これなら安心と思い購入したんだけれども、実際に届いているハーパー12年を見ると封印シールが剝がれている。
これって封印シール剥がれているけど、自宅保管で未開栓って本当?と聞くと、キャンセル申請するのでこちらの不手際なのでそのまま現物を処理してくださいと言われた。
まあいいのだけれども、例えばなんだがハーパー12年でメルカリ検索すると箱だけとか瓶だけって売っている。
こんな無意味な物何に使うんだと思っていたが、他の出品者を見るとすり替え防止のため、購入後キャンセル不可というハーパー12年が多いのだよな。
てことはこれってさ、封印シール剥がれているってことは、瓶と箱購入して中身を普通のハーパーに替えた物なんじゃないかと思わされたのだ。
だから味の保証がないのと、指摘すると気前よく現物くれたという事なんじゃないかと。
これそういうことじゃない?と出品者に聞くと、そんなせこい真似はしないと言われて、封印シールが切れかかっていたのは認識していたので、瓶を拭いたときと箱詰めの際に力がかかって切れてしまった物で、不手際が申し訳ないと思ってキャンセルにしたとちょっと怒られた。
でもさ、自宅保管のハーパーを普通箱から出して保管しておくか?
箱の中に入れたまま保管するのが一般的なんじゃないかと思うのだけれども、箱と瓶を分けて保管していて、箱も捨てず、箱詰めと拭いた際に力がかかって封印が切れたってちょっと無理がありそうな気がするんだよな。
箱に保管なら瓶を拭く必要がそもそもないだろうし。
まあメルカリの取引実績1370件オール高評価を汚したくないという気持ちで本当の可能性もあるけれども。
ただ、ふと思ったのだ。
超有名なインプラントの歯科医師で最近テレビでも見るようになった「キヌ〇」方式なんじゃないかと。
広告費を使いまくっているインプラントの「キヌ〇」は、年間数億円レベルの訴訟費を用意しているらしいのだ。
訴訟費と言っても損害賠償費なんだけれども。
結構攻めた営業をしている「キヌ〇」は新卒の歯科医師に患者の歯をバンバン抜かせて、その跡にガツガツとインプラントを打たせるらしいのだ。
そのため、抜く必要がない歯を患者の同意なく抜いたりとか結構トラブルも多いらしい。
そして患者とトラブった際にはすぐ損害賠償を支払って示談にし、なかったことにするらしいのだけれども。
それでもあれだけ広告打てるってことは逆に言えばどのくらいインプラントの利益取っているんだよという事になる。
でもこれって、このメルカリの方も実は同じで、最初からちょっとでもトラブりそうだったらすぐキャンセルして、現物を購入者にプレゼントして高評価を維持し、気づかなかった対象だけと取引するプチ詐欺みたいなやり方なんじゃないかと。
つまり、毎回瓶と箱を購入し、洗浄して、中にハーパーのゴールドラベルの中身を入れ替えて販売し、気づかれなくて高評価されたらOK
気づかれてしまったらごめんなさいして中身をあげる。
貰った方は怪しいとは思いながらも、ハーパー12年とされるものがただで手に入ればそりゃ黙る。
酒好きだろうし。
価格差がハーパーとハーパー12年では5倍くらいあるので、メルカリの手数料や送料を考えても5本中2本正常に取引できればそれなりの利益になるのではないだろうか。
高評価実績が多ければより疑われづらいだろうし。
メルカリ実績1370件オール高評価ならまず信用される
その評価のブランドを落とすくらいなら、最初からインプラントの医院と同じで、何回に1回は損害賠償用で持ち出しになるということ前提でやっているというか。
金出させて購入者に売っている物なので、毒ではないだろうけれども、自分で普通のハーパー買ってきて、飲み比べてみるかな。
ただ酒だし。
ただ、こういうフリマアプリでちょっとしたことでも即キャンセルで現物を相手にあげる方式でやっていれば、取引実績に傷をつけずにプチ詐欺を繰り返すことも可能なんじゃないかと思うし、実際にやっている人いるんじゃないかと思えたのだ。
まさに損害賠償費を最初から用意しているのと同じで。
こういうのも、行動をして結果を見て事件が起きないと気づかないよな。
やはりなんでも即座にやってみるもんだなと改めて認識。
この賠償前提のビジネスモデルもうまくいっているところはうまくやっているのだし、新しい視点を手に入れたとも言えてラッキーなんじゃないだろうか。
行動が新しい発想や選択肢をもたらせるのは否定できないと思うのだよな。
そう思ってたら、無性に焼き鳥が食べたくなり関内の秋吉へ
安いし、美味いと思うんだよな、ここ
若鳥とネギマがたまんない
コメント