ド素人経営者が飲食店黒字化に成功した方法

成功体験
ご挨拶

こんにちわ、地下鉄吉野町駅最寄りのカラオケBARキャビーヌの中島です。

 

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表題はまあ単月だけど

だけれども、1969年7月20日にアポロ11号で宇宙飛行士のニール・アームストロング船長が人類史上初めて月面歩行をした人間となった日の台詞と同じだと思ったのだ。

これは1人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩である

俺も同様に飲食店にとっては小さな一歩かもしれないが、俺にとっては偉大な一歩だと

父が他界してから4年の歳月が経過した。

そして、ある日突然父の代のスタッフがコロナ流行で店を辞めると言ってから3年

あの日俺は、ただの会社員から突然飲食店経営者になった。

ずっと目を逸らし続けてきた問題だった。

問題と認識していても、どうにかなっている内は見て見ぬふりをし続けていた。

ところが、ある日突然俺は向き合う事を余儀なくさせられた。

普通ならそんな面倒ごと、即撤退のはずだった。

しかし、この店キャビーヌを俺が辞めてしまうと、他界した父がこの世に存在した証が消滅してしまうと思った。

さらに初期コスト0で飲食店の経営者に慣れる経験を得られるのであればやるべきだとも思った。

よく言われているのが、迷ったら苦しい選択をした方が結果的に正解だと。

何もしない人には何も起きない。

40年近く生きて生きて脳髄にまで刻まれたその学びは俺をなんでもやる人間へと変質させていたのだ。

だから、そんな稀有な体験を学ぼうとその日俺は飲食店経営者となった。

問題は山積みだった。

まず、俺が飲食店の息子として生まれているのに避けてきたためズブの素人ということ。

ただ、会社員で20年近く営業マンをやってきたので売れる本質は理解していた。

それは呆れるほどの誠実性

これが実は一番売れる。

自分の都合で売る人間からは人は物を買う事はないが、誠実で自分のためを思ってくれる営業マンからは物を買う。

だから売ろうとしない方が売れるのは間違いない。

ただ、カラオケスナックというと今まで取り扱ってきた物と違う。

求めている商品、つまり求めている効果は「楽しさ」だ。

俺が今まで売っていたのは利便性とリーズナブルという効率性。

ただ、共通なのは誠実性は必ず売れるという事だと思っていた。

だからボラないし、いいよと言われたチップも基本的には受け取らない。

けれども、そもそも会社の営業マンの俺と違って、この飲食店においては俺の客がいない。

お店の客がいるのかもしれないが、それは俺の客ではなく、父が続けた30年のブランドもそれほど集客に役立ってくれるとは思えなかった。

ましてやコロナが大流行している逆風の中、俺は飲食店を黒字化するためになんでもやる決意をもって臨むことにした。

まず、コロナの休業で家賃分が資金が目減りしていくことが分かっていた。

親父の残した店の資金も、ほぼずっと赤字だったろうからほとんど残っていない。

これがなくなったら撤退しようと思っていた。

けれども、可能な限りは続けたい。

問題は赤字店舗だったため、修繕ができず床が腐っており、ブヨブヨ

そしてトイレは広いものの、あまり綺麗ではない。

そしてまさかの住宅街のど真ん中にある駅から遠い飲食店で他に近隣にお店はない

看板の電気は切れており、営業しているかどうかも分からないぼやっとした暗さ。

そして、そこに何のネットワークも持っていない俺

飲食店を継続すると言ったら友人全員に反対された。

そして、それは同様に俺が初期コストかけて0から飲食店をやろうとする友人がいたら全力でやめておけというだろう。

飲食店の3年以内の廃業率は50%を超えている。

父のように30年も持たせる店舗は0.2%で5000店に一店舗しかない。

生き残るのが奇跡のような確率だ。

もちろん、俺にも勝算は0だった。

けれども、経営したことがある人になる経験を買おうと思ったのと、やれる事全部やってみて駄目だったら仕方がないと思えるけれども、やりきってもいないのに駄目だと投げるのも違うと思ったのだ。

もし、一見絶望的な状況を黒字化出来たらそのノウハウを持つ俺自身に付加価値がつくと。

そんなわけで経営を始めたが、焦ることだらけだった。

自分が飲食店をよく分かっていないし、カラオケスナックという事は女性スタッフが必要。

包丁何ぞ握った事もないし、飲み物も作る側ではなくて飲む専門側

知っていて手伝ってくれる女性スタッフもいないし、毎日ただ家賃や光熱費やカラオケ代が出血していき、営業できないので収入はない状況

胃が締め付けられるような目に見えて迫ってくるジリ貧の毎日。

すぐにでも営業を開始して出血を止めなければと気ばかりが焦れるが何もできない。

経営者ってすごいなと、こんな毎日の支払いを気にしながら、会社を回しているんだもんなと。

ただ、やはり行動は運をもたらせるのか、そんな苦しい日々に耐えて、実際に経営をしてみたらコロナの休業補助金が出るという事で、しばらくは資金繰りは困らないで済むようになったのだ。

けれども、赤字は赤字

休業補償をいくらもらったところで、それが出なくなければ資金が目減りしていくのは目に見えている。

なんとか黒字化し、俺が60歳以上になって、仕事もなく誰からも必要とされないおじさんにならないためには、どうやってもこの飲食店を黒字化する必要があった。

儲けたいじゃなくて、人間として社会に生きていきたいために黒字にする必要がある

まず、勝算はないのだけれども、他の飲食店よりスナックが有利だというのは分かっていた。

ショールームを作った前田氏やホリエモンが言うようにスナックは絆ビジネスでローコストで利益率が高いため倒産しずらい構造になっている。

けれども、ぞのママさんとの絆ビジネスなのに、俺にはママさんになるスタッフもいないし、絆もない状態。

我ながらここまで何もない状態でよくやろうと思ったなと思うのだ。

ただ、スナックは売り物がお酒であるため腐る事がない

なのでフードロスがないのだ。

普通の飲食店は食材は時間の経過とともに劣化してしまうため、仕入れでお金を使っても回収できないリスクがある。

何気にフードロスがかなりの余計なコストになると思うのだ。

けれども、スナックに来る客層はフードを求めていない。

そのため、スナック菓子や煎餅と言った保存が利く安いつまみがあればよいというのも強みでウーバーイーツなどのアプリで食べ物を運んでくれるサービスがコロナで進化したため、食べ物の持ち込みを自由とした。

そうすれば下手な居酒屋より持ち込めば安く飲めると来る客層もでてくるし、フードロスを考えたら食べ物で利益を出そうとしない方がいいに決まっている。

そしてスナックなので着席すればほぼ純利で1500円~2500円くらいの利益を1人頭から得られる。

過去にも記載したが、飲食店で黒字化する方法は計算式にしてしまえば簡単な話だ。

計算式で言えば

「売り上げ>経費」

細かくすると、「売り上げ>経費(家賃+光熱費+仕入れ原価+人件費+保険+税金+諸経費)」

当たり前だけれども経費は削るには限界があるので、売り上げを大きくしなければならない。

そしてその単純な売り上げを上げる方法が実は一番重要だ。

売り上げをもう少し細かくすると、売り上げ(新規客×客単価+リピート客×客単価)>経費(家賃+光熱費+仕入れ原価+人件費+保険+税金+諸経費)

ある程度経費を削ってしまったらもう後はやる事は売り上げを上げる事しかない。

そして売り上げを上げる方法は新規客を招き入れて、リピート客を増やすこと。

これだけだ。

人間の身体で言えば、経費は出血量、売り上げは輸血量だ。

出血量を輸血量を上回れば当然死なないが、出血量が輸血量を上回ればいずれ失血死してしまう。

なので、まずは止血と余計なランニングコストを削る事から始めた。

まずは店舗が他にもあったので、複数店舗をまとめてカラオケ屋さんに発注する代わりに価格交渉をした。

そして、お客さんは歌いたいから来るという動機もあるが、本質的には楽しければ来るのだからカラオケのランクを落として、経費削減して止血

コロナ禍なので、住宅街にある店舗を俺が出ていってしまうと次が決まらないと思い込んでいる大家さんに家賃交渉で家賃を下げてもらった。

築50年経過しているのでもっと下がってもいいとは思うが、空室リスクを抱えるよりは遥かによいだろうと承諾してもらえた。

ただ実際はあの当時だったら、辞めたスタッフが乗っ取りたいと思っていたから次も決まっただろうが、実際に今俺が出て言ったら次は決まらないだろうな。

勝算が無さすぎる。

止血はしたのであとは輸血

輸血の方法としては、価格を上げるか集客するかだ。

スタッフは友人の伝手や自分が飲みに行っているお店を止めたがっているスタッフを引き抜いたりしたんだが、集客は自分でやらなければならない。

どんな会社でも営業が存在しない会社はない。

営業部がない会社は社長が営業マンで、経営者がすべきことは最初はまず営業

店に関して言えば集客だ。

集客ができない経営者はたまたまラッキーが起きない限りは飲食業界からの退場のレッドカードを突き付けられるだけ。

生き残りたければ、兎にも角にも集客をしなければならない。

食べログで点数をお金で無理矢理買うのもありかもしれないが、業態が違うのでそれもできないし、そもそも資金がない。

さらに言えば俺は昼間のサラリーマンもやっているため、時間もかけられない。

ただ、店を継続したいと思ったらどうやっても集客は避けて通れない。

集客するためには当然知名度を上げなきゃならない。

知られなければないのと一緒。

昔テレビで有吉が有名になるって事は馬鹿に見つかるってことだと言っていた。

的を射ていると思いつつも、逆に言えば無名って事は誰にも見つけてもらえないって事だ。

鬼がいない「かくれんぼ」をしているような物。

堅く封印された古代遺跡の扉のような決して開くことのない店の扉を哀しい目で見続けることになってしまう。

だからこそ知ってもらう必要があった。

一番手っ取り早いのはネット広告だが、これをメインでやっても思うほどの効果はない、

おまけというかオプション的な物で考えておくのと、実際にSEO対策で検索上位に来させようとしても有り余る資金力がなければ1年以上はグーグルなどの検索サイトに認識してもらうのに時間がかかる。

なのでネットの対策は1年後のために今から始めておくべきものという認識だ。

そのため、このブログのようにかなりの記事数を一年かけて更新してきた。

また有名媒体のリンクも必要と一応タウンページに登録してリンクを貼ってもらっている。

必ず引っ掛けたいローカルの単語を組み入れて、1年以上経過したらようやく「吉野町 カラオケ」などで上位表示されるようになった。

おかげで旅館の宿泊客とかが検索してきてくれるようになったりしたんだよな。

後はやはりグーグルマイビジネスとかをかなり充実させて最新情報を更新し続けるのが一番効果的と元グーグルに勤めていた方に教えてもらいグーグルサイトの作成とグーグルマイビジネスの更新を頻繁にしている

もちろんこのブログもリンク先にしてある。

自分でセルフサーチというか検索して、表示させたいワードで検索してみると他の店舗がそれなりに出てくる。

その店舗が登録しているサイトに自分の店も全部登録させようとするのは当然やっておくべきだ。

ただ、これはあくまでおまけ的な集客でこれをメインにやってしまっても思っている以上にお客さんは来ない。

だから物理的な集客が必要だ。

この時に注意が必要なのが、自分の友人を客にしようとしないことだ。

友人にも都合があるし、友人に頼った営業では集客ができずやがてレッドカードを渡される行列に並ばされることになる。

なので、あくまで自分のお客さんを作る事。

俺がやったのはコミュニティの所属

それこそ、政治家事務所や町内会

そういったコミュニティで献身的に無償の仕事をすると、当然お店を利用してくれる。

認知度が上がれば何かあった時に使ってくれることがあるし、誰かに名前を言ってくれるかもしれない。

だから、ボランティアとかでもいいので無償で何かの近隣のコミュニティに所属する事が物理的集客のひとつ。

これも認知度が上がる。

後は当然看板を物凄く明るいものに変えた。

これは休業補償で資金ができたからできたものだが、見違えるほど明るくなった。

歩行者に対して、集客アクションをする必要があるので50インチモニターに動画を作成してもらい24時間つないだノートPCの動画を流し続けている。

これにより、俺の代わりに店頭で24時間集客してくれる営業マンができたようなもの。

10万円弱かかったが、長い目で見ればこれ見て入ってきたお客さんもそれなりにいるので回収はできているんじゃないだろうか。

近いうちにロゴライトをつけて道路にも目立つ光の看板を設置する予定だ。

これが歩行者への集客戦略

そして当然知られなければとチラシの配布を行った。

これが結構高くて1万分で13万円位かかる

ラクスルで印刷し、チラシ持参でサービスをつけてポスティングの手配。

これは費用対効果があまりいいとは言えないが、何人もの常連さんを作ってくれたので1年に1度くらいやった方がいい。

引っ越しなどで人の入れ替えがあり、転居してきた人は行きつけの店を探そうとしていたりするからだ。

そしてやるならすぐやるべきだ。

何故なら困ってからやっても、回収額が大きくならない。

ジリ貧が分かっているなら、最初から寿命を削って輸血される可能性を追った方がいい。

デザインも重要だが、最近なら得意の売り買いココナラで探せば安くて良いデザインを作ってくれる人も見つけやすい。

あと、新聞折込は見ている層が少なすぎてほとんど効果がなかったので今の時代はお勧めできない。

高齢者をターゲットとしている場合だけはいいが、それでもそれなら折込よりもタウンニュースの方がよく見てくれる。

昼カラオケを始めた際にタウンニュースに掲載したら想定以上の反響があった。

高齢者がターゲット顧客の場合は迷わずタウンニュースに掲載だなと思わされたものな。

これも暇な時期で安く広告枠が買える時があれば積極的に活用したい。

そして何気に費用対効果が高かったのがポケットティッシュの配布だ。

専門店でネットで注文すると、1000個で1万3千円くらいで作ることができる。

デザイン費の方が高くなってしまうくらいだが、これは1000個も配るの大変だし、道路使用許可を警察に貰うのも1500円位かかるけれども、結構もう売り上げは回収させてもらっている。

元は完全に取った。

知名度も上がるし、リピーターが多数連れて来てくれて、紹介が紹介を生む状態を作ってくれた。

勿論、業者に任せるのではなく、自分が来てほしいターゲットを狙って自分自身で配らなきゃ駄目だ。

俺の店はスナックなので当然居酒屋を後にして2軒目に行く客狙い。

最初は駅前で配布していたが、居酒屋から出てくるお客さんを狙って配ったのが一番効率が良かった。

なのでスナックという業態なので、駅から遠くても居酒屋が固まっているところで配れば多分かなり効果がある。

折を見て継続したいと思わされるくらい効果的だ。

何しろ居酒屋からはお酒を飲みに行く人が出てくるのだ。

ペルソナとか考えるよりも需要がある人に直接アクションを起こせる。

そして道路使用許可を取ってしまえば競合にはならないので何も言われることはない。

原始的な方法だが、コロナ以来誰もやっていないから思っている以上に効果があるし、意味がない物は存在が淘汰されるため、いまでもあるって事は意味があるという事だ。

本気で店を生き残らせるために集客するのであればすぐにでもこれはやるべきだ。

やらないのであれば、本気ではないという事。

道楽でやっている飲食店であれば潰れても仕方がないと受け入れることができるだろう。

俺はそうじゃない。

是が非でも親父が生きていた証を一日でも長く残したいのだ。

多分ポケットティッシュが一番安くて、一番効果がある。

自らやるのであればこれをやっていれば集客はどうにかなるのではないかと思うんだよな。

状況的に俺は毎日はできないけれども、時折やりたいと思うし、いまだに500個も配れていないけれども。

まあターゲット絞っているからというのもあるが。

そして次に売り上げを上げる方法というか、コストを落とす方法というか。

それは店舗に遊んでいる時間を作らせない事だ。

ハッキリ言ってしまえば、本気で残したいなら年中無休で昼夜営業だろう。

これをやって駄目なら仕方がないが、やらなかったら潰れてもおかしくはない。

家賃やカラオケと言ったランニングかかる物は使っても使わなくても同じ価格。

だとしたらフル稼働させるのが売り上げを上げるというか、コストを下げるコツになる。

俺が昼カラを始めたのもそうなんだけれども、家賃やカラオケの費用が変わらないのであれば、できるかぎり多く使って、売り上げが伸びる可能性を増やした方がいい

会社員でやっている歯科業界でも本気で儲かっている歯医者は基本年中無休

土日も診療している。

他の業界とは言え、経営者がそうやっていて、結果的に利益を出しているのだ。

おそらく飲食店も同じだ。

つまり、俺のケースで言えば盆と年末年始も毎日、昼夜営業してそれでも駄目なら仕方がないが、そうじゃなければある程度潰れる覚悟を持っているという事だ。

本気という事は全部やり切らないと本気にならない。

まだ全部が全部やりきっているわけではないが、昼カラオケを始めたあたりからやはり売り上げと利益が増えたんで、お店の稼働時間をコストを抑えて増やすというのも必須だ。

なので今は昼カラの営業日を増やしたいのと、定休日を無くしたいのだよな。

そのためにはスタッフの採用が必要になる。

今飲食店ではスタッフがいなくてかなりの人手不足と言われているが、先日書いた記事で閃いたので、これをやってみれば、クリアできるのではないかと思っている。

興味がある方はこの記事を読んでもらいたい。

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さて、そんなわけで集客効果とネットのSEO対策効果で2023年5月

初めて俺が経営者になってから単月で確実に黒字が確定した。

これが6月、7月と続いていけばやってきた事が無駄ではなかったという事になる。

ド素人の俺が行動をして、赤字の住宅街にある飲食店を恒常的な黒字にできたのだとしたらそのスキルやノウハウは価値を生む。

自己肯定感も上がるし、将来の不透明さも減っていく。

年金だけじゃ生きていけないこんな日本で生き残るには自分でビジネスを持つしかない。

一番難しいと言われている飲食業で黒字化する事ができたのであれば、他でも応用が利くはず

小さな一歩を黒字経営の大きな一歩へと変換させていきたい。

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